「私、未歩に何かした?」
一言目を口に出すのにすごくすごく勇気を出した。
怖かったから。
どう返ってくるかが怖くて、不安で、胸が押しつぶされそうだった。
でも、ちゃんと話をしないとなにも解決しない。
なにもわからないままだから……。
「は?」
未歩の返事は荒い。
でも、くじけない!
「な、なにかしたなら謝るからっ……。鈍感なのも、なるべく治すし……未歩に、不満なことがあるなら言ってほしい……!」
言った……!!
私は下を向いていて、未歩の表情がわからない。
「……不満……ねぇ。」
少し間があってから、未歩は口を開いた。

