バン!
ビクッ
急に私の机を誰かが叩いた。
私は驚いて、叩いたまま置かれている手から、腕、肩、そして顔へと視線を向けた。
未歩だった。
未歩が、私の机に手をそえながら言った。
「あんた、学校来たの?来なくていいのに。」
なっ……。
未歩の後ろでは、くすくすと笑いながら私の様子をうかがう香織。
「あんたがいない方が平和なのにねぇ~」
そして、香織も同じように口を開いた。
「ちょ、ちょっと、なんでそんなこと言うの?」
私は2人にそう言った。
「なんでって……あんたってほんっと鈍感!!そんなの」
そんなの……?
「ウザいからに決まってんでしょ?」

