ドクン
……え?
言ったのは、未歩。
……なん…て?
「み……ほ?」
「なに?」
「未歩……どうして?なんでそんなこと……。」
「うざいものはうざいんだもん、しょうがないじゃん?」
「いやいやいや待ってよ……なんで、急にそんなこと言うの?」
私は、頭がついていかなかった。
……いや、むしろついていきすぎていて戸惑ってしまったのかもしれない。
薄々気づいていたのは確かだった。
だからこそだ。
いつかこうなるんじゃないかって、心のどこかで思っていた。
自分の現状を受け入れたくなくてずっと悪い方向には考えなかった。
考えたくなかった。
でも、ずっと不安は持っていたんだ。
疑いたくない。
避けられてなんかない。
嫌われてなんかない。
友達だから大丈夫。
絶対……大丈夫。
そう信じていた。
信じていたんだ。
でも、少しずつ気持ちのどこかで感じ取っていた「予感」は、やはり的中してしまった。
2人の行動から私は少しずつ、「いつか自分は仲間はずれになるんじゃないか」って思っていたんだ。
それが今、「予感」から「現実」になってしまった。
それでも私はまだ2人への信頼は消えていない。
きっと、何かあるはず。
ちょっとした喧嘩みたいなもの。
だから、話し合えばわかるはず……。

