どうして?
どうして2人とも先に来てるの?
私……ほっていかれたの?
私は内心とても焦っていた。
だって……「避けられている」と感じるのが怖かったから。
そんなの考えたくもないに決まっている。
疑いたくもない。
なにかの間違い。
そう、なにかの間違いなんだ。
勘違い。
私の思い過ごし。
私が変だから、2人が自分のことを避けてるって自分で勘違いしちゃってるんだ。
だから大丈夫。
普通に話しかけたら……自然に仲に入っていったら、きっと普通なはず。
いつも通りのはず。
私がなぜか深く考え過ぎなだけなんだ。
そうだよ。
普通に話せば…。
ドクン……ドクン……
どうしてかわからないけれど、心臓が跳ねる。
私は未歩と香織の所まで行った。
そして。
「もう、2人とも置いてかないでよ〜!先に来てたんだね!」
笑ってそう話しかけた。
普通に。
自然に。
いつもとなんの変わりもなく。
いつも通りだ。
大丈夫、大丈夫。
だって、友達だもん。
私はいつもと変わらないよ。
だから……。

