「いつ出られるのかなぁ」


私がアイちゃんに話かける。


「そうだねぇ……お昼休みかなー」


アイちゃんが答える。


「なんか慣れてきちゃったなー」


「私も、ゆずきちゃんがいるからよけいにかな。」


アイちゃんのその言葉が、私にとってすごく嬉しかった。


「安心するよね」


「うん!」


私が言うと、アイちゃんは嬉しそうに答える。


早く外に出て、ハッキリとアイちゃんの顔が見たいな。


「ゆずきちゃん」


「うん?」


「これから私と……お昼休み、一緒にお弁当食べてくれない?毎日ゆずきちゃんと話せたらなって……。私、ゆずきちゃんと一緒にいると勇気が出るから。」


アイちゃんがそう言ってくれた瞬間、私は泣きそうになってしまった。


 私を、必要としてくれるの?


 うれしい。


 アイちゃんにそう言ってもらえて……すごくうれしい。


「うん……うん!一緒に食べよう、いっぱい話そう!」


「うん!」


アイちゃんは、また嬉しそうに返事をしてくれた。