私は、気になったことを聞いてみることにした。
「ねぇ……アイちゃんはさ、なんで……いじめられてるの?」
「私……は、ね。……わからないんだ。」
え、わからない?
「一年の頃からなんだ。
いじめられてるの……。
ある日学校に行くとね……突然、いじめは始まった……。
机の上が落書きされてて、教科書はビリビリに破かれてて……
私の机だけすごく荒らされてたの。
いつも一緒にいた友達にどういうことか聞こうとしたら
その友達は……私を無視した。
何事もなかったかのように、他の人たちと楽しそうに話してた。
それでも私は、友達が裏切るなんて思わなかったから……
そんなの、信じられなかったから……無視されてでもその日一日声をかけ続けたの。
するとね、やっと言葉が返ってきたんだ。
でもね、
「あんたと一緒にいると、こっちまでいじめられるじゃん。自分を犠牲にしてまであんたをかばう気なんてないんだよね。そんなもんなんだよ、現実なんて。」
だって……。
信じられなかった。
その子とはすごく仲が良かったのに……
すごく大好きだったのに……
ずっと……信じてたのに。
それから、みんなにいじめられる私のことを友達は見て見ぬフリした。
クラスのみんなは私に容赦なくやってきた。
暴言、暴力、物をなくされたり捨てられたりも……。
お母さんは厳しくて熱でも出ない限り学校を休ませてくれない。
だから毎日毎日……私はいじめに耐えた。
いじめられ続けて、もう2年かな……。
毎日が限界だった。
だけど、ゆずきちゃんに出会えて、勇気が出たの。
私は、「ひとりじゃないんだ」って思えた。
みんな敵じゃなかった。
それがとてもうれしかったの。
私には、敵しかいないと思っていたから……。
私、倉庫に閉じ込められてよかったかも。
変だね、私。」

