「……私は……1年生からずっと仲の良かった友達がいたの。
「未歩」っていってね、ずっと……私たちは仲良しだって思ってた。
「これから先も仲良くできる」って、「ずっと友達だ」って思ってた。
でも2年生になって、「香織」っていう新しい友達ができたの。
香織は、自分で「自分の悪い噂が広まっててみんなとうまく関われない」って言っててね、私たちはそんなの関係なく、話しかけてくれたその子を受け入れた。
というか、私は友達になれるのがとてもうれしかった。
3人で仲良くできてた。
3人いつも一緒だった。
未歩と同じくらい仲良くなれた。
「ずっと友達だよ」
「何があっても裏切らないよ」
その言葉を信じてた。
でも……ある日ね、未歩が香織と遊ぶまでの間に私を暇つぶしとして遊んでいたことがわかって……でもそんなのただの勘違いだと思ってた。
だけど、その日から日に日に未歩と香織の間に親密な関係が生まれていってるような気がしてきたの。
するとね、いつの間にか、私の入れる隙はなくなっていて、2人の親密さはどんどん増していった……。
その結果、私はあの2人にとっていらない存在となった。
いやでも、初めからいらない存在だったの。
未歩は……出会った頃からずっと私を好んでなんていなかった。
ずっと……利用してたんだよ。
香織と出会って未歩は、気の合う仲間を見つけたみたいで、私はいらなくなった。
用済みってこと。
未歩は、自分がひとりにならないために、単純で鈍感な私と一緒にいた。
そして、2年生になって自分と同じような性格の香織と仲良くなれたのをきっかけに、私をいじめるために2人で組んだんだろうね。
きっと未歩は、この時をずっと待ってたんだ。
未歩は、私みたいな弱いやつをいじめることが未歩にとっての楽しみ方なんだよ。
だから、香織もきっとそれに気が合ったんだと思う。
香織も、未歩と一緒で自分と合った人が見つからなかったのかなって。
私とクラス替えの日に話した時から、きっと私の単純さを見抜いてたんだよ。
そして、私に目をつけた。
「悪い噂」なんて嘘だったんだよ。
私たちの中に入るための口実だったのきっと。
同情してもらった方が、グループに入りやすいもんね。
そして、未歩が私のことを利用してることを知った香織は、そこでやっと自分と合った仲間を見つけたんだろうね。
未歩と香織は、本当に気が合う仲間なんだよきっと。
その仲の良さを、間違った方向に働かせてしまってるんだけどね。
それで……私はその二人に仕組まれていじめられるようになった……。
クラスのみんなも、未歩たちの嘘を信じて私は悪者になった。
それで、クラスからも、男子からも……みんなからいじめられるようになった。
日に日にひどくなってくいじめ。
私はどうしたらいいのかわからなくなった……。
こんなところにも閉じ込められちゃうし。
友達に裏切られたこの気持ちは、経験しないと絶対わからない。
「友達」って……なんなんだろうね。
ほんと……信じてた私がバカだった。」

