「私は、内宮柚希。私も同じ2年生。私も……あなたとなら仲良くできそうな気がする。」


「ほ、ほんとにっ?あ……えと、ゆずきちゃん……って、呼んでいい?」


「……うんっ」


よく見えない暗いところで、私たちは固い握手を交わした。


これが、私たちの出会いだった。


うれしかった。


怖い反面、うれしかったんだ。


自分と同じ立場の人と仲良くなれることは、心強いことでもあったから。