助けた……なんて。
私はただ、たまたまここに連れてこられて、たまたま見つけて、たまたま助けることができただけなのに……。
「いや、ここに来なかったら気づけてなかったし……。」
と、少しうつむいて言った。
「でも、ありがとう。私……あのまま帰れないのかと思った……。」
女の子の口数は、徐々に増えていったように思った。
「誰かに……やられたの?」
私は疑問に思ったことを聞いてしまった。
あ……私だって言いにくいのに、この子だって言いにくいに決まってんじゃん!!
何やってんの……もー……。
すると、女の子は自分の口からこう言った。
「……あんな場面見たらわかっちゃうよね……私……いじめられてるんだ……。」

