人だ。 人間がいた。 暗いところにだんだん慣れてきたのか、少し見えるようにもなってきた。 だからと言ってよく見えるわけでもない。 でも、私にはわかった。 女の子だ。 よく見ると私と同じくらいの歳。 女の子の口にはガムテープが貼られていて、話すことができない状態だった。 「あ、あなただったの……」 私は驚いて、その子の口に貼られているガムテープを取ろうとした。 だけど、何枚か重ねて貼られてあってなかなか取れなかった。 痛くないようにと慎重にはがしていくと、やっと取れた。