「泉先生!どうもっ」
「………はぁ?」
黄色い声がする方を向いた。
「泉先生、どうですか?クラスは」
「あんた確か…漆谷信夜先生よね」
その漆谷先生は若者だった。
「はいっ」
今日漆谷先生はあも先生に一目惚れをしたのだ。
「……で、あのクラスは屑なんですか?」
「…………………はっ?」
漆谷先生はアホみたいな声を出した。
「だから、私の担任するクラスは屑なんですかね」
「え………いや…………」
迷う漆谷先生。
「もういいわ、はっきりしない人なのね。書類を見るから、じゃあ」
漆谷先生にさよならを告げ、自分の職員机に腰掛けて書類を広げた。

