「何…理花の事様呼び?まじウケんだけど」
「……」
私はからかわれて黙った。
「こいつさぁ、私と同中なんだけど~、動き超とれぇし、まじ利用されてたの」
クスクス笑いながら、私のことをバカバカしく言う。
「まじかよ。じゃあパシらせんべ」
そのもう一人の子は笑いながら私を利用しようとする。
「ねぇ~いいよね?」
私の顔を覗く。
断れないから頷くだけ。
すると二人はイェーイと、グーの手を合わせた。
「じゃあ~私、今日のお弁当忘れたから焼きそばパンとイチゴミルクのジュースよろしくぅ」
そう言ったのは徳城理花。
「私はメロンパンとコンビニで売ってるアイスとジュースはコーラね~。私の事は東宮様と言いなさいよ」
とうぐうさま?
勝手すぎる。
おめーらパシリとか言っとんじゃねーよ。
このポンコツ野郎めが。

