和菓子のはなや

制服に着替えて店の前の掃除を終えて、店を開店する準備をしていると、やっと花谷さんが仕込んでおいた和菓子を持って店に入った。




ショーケースの中に小さな箱に入った和菓子を並べていく。



中身は見えるようなつくりになっている。




「桜庭、そこのようかんむこうに並べて」




花谷さんはショーケースに集中しながら人差し指で私の行動を指示した。





「はーい」



そう言って私はようかんを入り口横に並べた。




「今日は暑いからようかんだな」





そう言いながら和菓子を運ぶために持ってきたケースを戻しに行く花谷さん。




「食べちゃだめです!!!」




即座に反応して私はまたようかんを並べた。