和菓子のはなや

「今日はありがとうございました」





私はペコッと頭を下げた。




「いえいえこちらこそ〜!また一緒に食べましょうね!また明日!」




美知子さんはそう言ってニコッと笑った。




「じゃあ、お疲れ様でした」




そう言ってもう一度ペコッと頭を下げてはなやを出ようとしたら、とっさに腕を掴まれた。




私が振り返ると花谷さんが。





なんだろうと思ってキョトンとしていると、「もう遅いから駅まで送る。」





え………、この人は、本当に花谷さん??



なんて失礼なことを考えてふと時計を見てみるともう10時を回っていた。




もうこんな時間だったんだ…。楽しくて時間なんて忘れてたよ…。




「行くぞ」




そう言って草履を履いて外に出る花谷さん。



私は慌てて後について行った。