春夏秋冬キミがいた


『助けて…美咲…』

「え、助けてって…。海斗、どーしたの?」

今にも消え入りそうな海斗の声は、弱々しくて。

「海斗、今どこにいるの?」

『…神社の近くの坂道………ガシャッ!!!』

突然、まるでケータイを落としたような大きな雑音が聞こえた。