春夏秋冬キミがいた

楓くんのことを考えながら、教室の開いた窓の外をボーッと、ずーっと眺めていた。



…………ゴツンっ!!!

突然、頭に激痛が走った。
何か尖ったもので頭を殴られたような痛み。

「……っっっ痛っ!」

後ろを振り向くと、楽譜が入ったクリアファイルを持った海斗が立っていた。

クリアファイル……私、きっと、このクリアファイルの角で今頭を殴られたんだね。

「…海斗、部活終わったんだ。いつからここにいたの。」

「7分前くらいに来た。」