春夏秋冬キミがいた

「ちょっと、俺についてきてください。」

そう言って、楓くんは突然、私の手を掴んだ。

「!!!」

男子の手に触れることなんて滅多にないから、ドキドキする。何も言えない。

私は黙って、楓くんについていった。