春夏秋冬キミがいた

鍵をかけて、小走りで海斗の方へ近づこうとすると、つまづいて転びそうになった。

転びそうになると、海斗はサッ!と私に近づいて、私の手を掴んで助けてくれた。

「あ、ありがとう。」

「…ったく!美咲は本当ドジだなぁ。」

そう言いながら笑う海斗は、私の手を掴んだまま歩き出した。