春夏秋冬キミがいた

「俺、今朝寝坊して。起きたら部活始まってる時間で、大雨ん中すげー急いで走ってたら、公園で美咲が倒れてて。何度も何度も美咲の名前呼んだけど、全然起きなくて。仕方ないから、俺が学校まで運んでやったの。」

…朝、電話こなかったのは、海斗は寝坊したからだったんだ。

遠くから聞こえるような、私の名前を呼ぶあの声は、海斗の声だったんだ。

海斗が、倒れてる私を助けてくれたんだ。