執事とご主人様

「ありえない!」


瑠璃は自分の部屋のベッドに勢いよく倒れこむ


その振動で部屋全体が大きく揺れる


「何で・・・あんな馬鹿執事・・・・ハァ・・・」


「誰が馬鹿執事ですか?」


瑠璃はギョッとして振り返った


ハルキかと思ったからだ


しかしそれはあの真っ黒な髪ではなく


真っ黒な瞳でもなく


すべてが白かった――――――・・・