頭の中で、あの人の声がする。信じろ、と言ったあの人の私を嘲笑う声が。
その声とは違う人とヤっている映像がフラッシュバックする。
総長の舌が口に入ってきて、あの人の言葉と行為がより鮮明に流れ出す。
手足が震える。
尋常ではない量の汗が額を背中を、体全体を伝う。
「おい!どうした?」
キスを止めた総長が尋ねてくる。
その声にハッとした私は気付いたときには
回し蹴りをして、総長を気絶させていた。
静寂が包む屋上には、
唖然としている桜龍の副総長と幹部がいた。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
設定されていません
読み込み中…