今日も鞄を片手に学校に行く。
私を見ている彼らの目には、私はどのように写っているのだろう。
聞くまででも、無いけれど。
嫉妬や欲、軽蔑といった所だろうか。
当たり前だ。
だって、私は彼らの前で本性を晒したことが無いのだから。
まぁ、もうそんなこと気になんて、していないのだが。
彼らにとって、私は男好きとしか思われていない。
実際に、彼らとヤったことは無いのだけれど。
噂しか視ていないのに、人を理解した気でいる彼らは、笑えるほどに滑稽だ。
いつも道理に席につく。
落書きされた机。
いつも道理の男女の眼差し。
そう、全ていつも道理。
いつも道理の1日。
の筈だった。
転校生として彼らが来るまでは。