それから、映画見たり、クレープ食べたり、買い物に行ったりしたが、美桜

が楽しそうに笑って、友達の事なんか忘れてるのに、東上玲は、映画館の

外で2時間ほど待ってたし、クレープなんか買ってなかったし、ショッピング

センターでは、無表情な顔をして、一人で後ろを歩いてた。


何回か美桜に言ってやった。


「お前の友達、ほっといて大丈夫なのかよ?」 




「あー、大丈夫大丈夫。玲ちゃんいつもあんな感じだから♪」

即答かよ。ちょっとは気持ち考えてやれよ。


こんなんで楽しいはずねェのに。


「ワリぃ。ちょっと用事思い出したから帰るわ。」

用事なんてないが、あまりにも惨めな美桜の友達を開放してやりたかった。