「おい兄貴まさかとは思うがここに黒髪の女入って来てねぇよなァ?」

「知んねぇよ。」

「チッ。あとちょっとだったんだがなァ。気づきやがったか…。」

バタン。

い、今の祐くん?なんか、全然雰囲気違うかった気が…。

「おい、出てこいよ。」

「あの…。あなた、拓也君ですよね?」


「え?あァ。お前はアレだろ。美桜とよく一緒にいる嫌われ者のヤツ。」

「まぁ、そうですけど。」


「あなたって、祐くんとどういう関係?それに、さっきの祐くん、なんか変だったんだけど。」

「おれはアイツの兄。多分その紅茶には薬とか入ってんだろ。ちなみにアイツは、No,2暴走族の総長。」

「は?何いってんの?」

「信じらんねぇんなら、飲んでみろよ?」

「祐くんはそんなことしない。…ハズ。」

そういえば、私祐くんのこと、何も知らない。

どんな性格?

どんな顔?

何が好き?

誰が好き?