体が重かった。引き摺るような感覚で重い袋をもってグラウンドの端にポツンと建つ体育倉庫へと歩いていく。
・・・くっそー、いい天気だな。こんな心の内の時は、曇りか雨で丁度いい・・・。余計辛くなるじゃん。
そう思いながら歩いていたけれど、その時視界の端に真っ青な大きいシートが見えてちょっと足を止めてしまった。なんだ、あれ?よくみてみると筆やパレットなどが日干ししてあるようだった。普段はないその光景に驚いて、一瞬心が和んだのを感じる。
道具を乾かしてるのか。土曜日に登校して作業している文化部っているんだな。
「よいしょ・・・」
袋を持ち直して、暗くて涼しい体育倉庫へと入って行った。
入って、左奥―――――――――ああ、あれか。似た様な袋が置いてあるのを発見し、持ってきたものをその並びに置いた。
暗くて誇りっぽい体育倉庫の中、ここから見れば外の世界は眩しい光に満ちていて、砂埃をあげながら秋風が吹いていくのが判る。
・・・・眩しい。それにしても、今日はマジですげー青空だよな・・・。暗い倉庫の中にいて、そこから見る外の光景はまるで芸術家が気まぐれに撮った写真のようだった。黒い縁に白く浮かび上がるグランドって構図が。ピントはあってないけど伝えたいものがある、そんな感じに思えて。
試合中も、ボールとのコントラストを楽しんだ瞬間があった。だって、あれはまだ勝っていた時で―――――――――
回想しながら体育倉庫を出て鍵をしめる。それから歩き出して角を曲がりかけて、俺はドンと何かにぶつかった。
「うわあ!」
「おわっ!」



