「…こ、コレ?」 恵介先輩は値札を見ながら言った。 「…ダメですか…?」 あたしの潤んだ瞳を見て、う〜んと悩みはじめた。 そして、 「…よしっ。ええよ!買うてあげるわ!」 「ほんまですかあっ?ありがとうございますぅ♪♪」 …やったぁー♪ ちゃらいちゃらい♪ …でもすっからかんになった財布を見てガッカリしていた先輩を見たら、ちょっと良心が痛んだ。 …さすがに悪いことしよったかな… でももう買うちゃったしな… ……あたし本当なにしてんねやろ…