一気にサッと血の気が引いた気がした。
思い出した…
あの時、クラウスは路地裏にあるお店に連れて行ってもらったんだ。
そしてクラウスがあまりにも意地悪だったから私は……
「やっと…心当たりが、わかった?」
「で、でも…あれは…」
クラウスが怒っている理由がわかった。
盾突くという意味もわかった。
私があの時…クラウスから逃げ出したからだ…
「決して…逃げたわけじゃない…!」
「そんなことわかってるよ。もし、あれが逃げていたというなら、あのヴァンパイアに捕まるわけないだろ?それでも捕まったら、ただのバカでしょ」
それに、本当に逃げていたのなら、今ここにアメリアはいなかったかもしれないよ?
にっこりと黒く微笑むクラウス。
そんなクラウスにぞっとする私。
ご、誤解が解けたのなら、いいんだけど…
でもまだ嫌な予感がするのは何でだろう…?


