捕えられた吸血鬼







「だいたいアメリアはなんで俺が苛立ってるのか、わかってる?」



「え…服をダメにしたから…?」




クラウスの質問に答えると、クラウスは無言で懐から警棒を取り出す。




えぇ…っ、な、なんで…っ!




「ま…、まって…っ」




ベッドの上でクラウスから離れようとするけど、すぐ後ろには壁がある。




だから…すぐにクラウスから追い詰めらやれてしまう。




「アメリアの頭はどうなってるわけ?バカじゃないの?」



クラウスは笑みを浮かべながら警棒の先を私の顔の横に突く。




「だ…って…それしか、思いつかなくて…」