そういえば私…クラウスの服をダメにしてしまった…っ!



気をつけて攻撃を避けていたのに…


しかもその服はどこにもない。

もしかしたら、とっくに捨てたのかもしれない。



でも……



クラウスの反応が怖い!
そういえば、意識がなくなる寸前に何か怖いことを言っていた気がする。



ヤバい…
ここから逃げ出したい。




いっそのこと窓から逃げ出そうか。




そう思っていると、急に寝室の扉が開き肩がびくっと反応する。




「ああ、アメリア。起きたんだ」



「く…クラウス…」




「ヴァンパイアも意外と脆いよね。まあ…思った以上に血が流れてしまったからかな?丸二日寝ていたよ」




「え!?二日!?」




私、そんなに寝ていたの?
てっきり…昨日のことかと思っていた。




「……私、そんなに寝たの…初めてだ」



「随分と余裕だよね。そんなこと考えるなんてさ」



「……へ?」




あ…あれ…?
クラウスのオーラが何だか……黒いんだけど…


え、気のせい…?