するとクラウスは急に私の鼻を摘み、鼻から空気を取り入れることを遮断する。
「んんー…っ!?」
急に鼻から息ができなくなった私は思わず口の中に溜まっていた血を飲む羽目になった。
「アメリアが拒否る権利、ないよね?誰のせいでこうなったと思ってるの?それとも、前みたいに口移しがよかった?」
クラウスはいつも楽しそうに歪んでいるのに、今は初めてみる無表情……
クラウス…怒ってる……?
「クラウ…ス…」
「今は寝てれば?その代わり、起きたら覚悟してね」
それは嫌だな…
だけど、私はクラウスに誘われるがまま、意識を途切れた。


