捕えられた吸血鬼








「まぁいいや。せっかくだから、教えてあげるよ。俺は人間だよ。これで満足?」




不敵な笑みを浮かべるクラウス。
青年は悔しそうな表情で顔を歪める。



さっきまでの青年が嘘のようだった。



それほど、クラウスはすごいんだ…




「ベール・ローランド。十数人の女を殺した容疑で、お前を始末する」



「……ははは」



急に笑い出した青年……ベール。
ベールはかなり楽しそうな笑みを浮かべていた。




「僕を……始末?…できるものなら、やってみせてよ」




ベールはそう言うと、クラウスのところではなく、私に近づき、腕を引かれたかと思えば首筋に顔を埋められる。



すると私の首筋にベールの鋭い牙が突き刺さり、ジュル…ジュル…とベールに血を奪われていく。




「や…、めて……っ」




たださえ、血を流し過ぎたのに…
これ以上奪われたら…




抵抗したくても力が入らなくて、抵抗できない。




すると、一発の銃声が聞こえ、ベールは私から離れて行き、私は地面に倒れる。




「一発ぶちかますなんて…純血様に当たったらどうするの?」




「当たるわけがないじゃん。俺の腕は超一流だから」