「はぁ…聞き分けのない純血様だ…」
わざとため息を吐き、青年は剣を構え、私に容赦無く振りかざしてくる。
「女性に…っ、手をあげるなんて…酷いんじゃない…っ?」
「それは自分のこと言ってんの?それとも人間?」
「どっちも!」
青年の攻撃を避けながら、問いかけ、そして一瞬の隙を見て民家の屋根の上に逃げる。
「ちゃんと人間には優しくしたよ。甘い言葉を掛けて、優しく殺して、僕の食事なったんだから」
「優しい…?人を殺しといて…っ、どこが優しいのよ」
「それもそうだね。彼女たちが苦しんでいる姿を見て最高にゾクゾクしたし、心も腹も満たされて、俺的には一石二鳥だね」
アハハと笑う青年に私はカチンときて、青年に飛びかかる。
私に能力なんてない。
あっても、使い方なんてわからない。
…でも、こいつはすごくムカつく。
武器もない私だけど、でもさっきの話しを聞いて、大人しくいられるわけがない。
たとえ同族でも、こいつは許せない。


