あーあ…と諦めようとしたその時、店の中にいるおじさんがこっちに手招きをする。
…私、に?
辺りを見回してもそれらしき人物はいない。
とりあえず店の中に行くと、おじさんはいらっしゃいと挨拶をする。
「…あの…」
「どれか一つ好きなもん選べ。サービスしてやるからさ」
「え?」
「うちのは焼きたてですっげぇ美味いからさ」
な?と私にウィンクするおじさん。
この人、すごくいい人だ!
私はおじさんの言葉に甘えて、自分が好きそうなパンを探す。
どれも美味しそうで、暫く悩んだあと…
「あ、あの…っ、これをください!」
おじさんに向かって言葉を投げると、おじさんは笑顔であいよと言う。


