「おやすみ、クラウス」
私は眠っているクラウスに挨拶をして、いつものように彼の腕の中で目を閉じる。
また明日も朝は“おはよう”と言って、
一緒にごはんを食べたり、
買い物や仕事に行ったり、
たまにはのんびりしたり、
夜には血を与えたり貰ったり、
寝るときには“おやすみ”と言って…
普通な日常だけど、私的には毎日大切な日々。
こんなささやかな日常でもクラウスと一緒だから、毎日が幸せなんだ。
そして、私の今の目標はクラウスの口から幸せだって言ってもらえること。
まぁ…そう簡単にクラウスの口から聞けるとは思っていないんだけどね…
だから、表には出さなくても心の中では幸せだって感じてくれていると嬉しいな。
ねぇ、クラウス。
また、明日ね。
そして朝一番に
“おはよう”って言おうね。
END