捕えられた吸血鬼





「…そんなに、さっきの理由が知りたい?」



「え?」



「顔に出てる」



相変わらずわかりやすい。というクラウスに私は自分の顔に手を当てる。



そんなに顔に出ていたのかな…


…いや、でも…理由が知りたいのは本当だし…




「…教えてくれるの?」



「んー…そうだね…」



クラウスは少し考えた後、何故か私に不敵な笑みを見せる。



え、なんで…?



「アメリアがここから血を貰うことができたら、教えようかな」



クラウスはとんとんと自分の指で首筋を当てながらそう言う。



え、そこから…!?
そんなの…っ



「無理無理」


「即答だね。じゃあ、知りたくないということで」


「ううん、知りたいよ!」



「じゃあ、できるよね?」



「できないよ!」