捕えられた吸血鬼





いつまで経っても吸血行為をしない私に、クラウスは痺れ切らしたのか、私を抱きかかえ自分の膝の上に乗せる。




「え、クラウス…!?」



「指では不満…ってことでしょ?」



「は…?」



「首筋から血を貰いたいってことだよね?アメリア成長したね」



にこにこと微笑むクラウスに私の顔は段々と青ざめていく。



だって…クラウスの目が全く笑ってないし、首筋から貰いたいとか思ってないし…!




「違う…!今まで通り指からがいい!」



「いつまで経っても噛みつかなかったくせにね」



だってそれは…っ
クラウスがキスしたからで…


その理由が知りたかったんだもん…