捕えられた吸血鬼





そう思っていると段々この家が恋しくなって、帰る決意をしたんだ。




セリアさんの依頼が終わったらと…



「まぁ…アメリアのおかげ…みたいな感じ。アメリアと再会してからそう思えたんだし」



初めてクラウスの気持ちを聞いて、私は泣きそうになった。



だって…あの頃の私は…自分ばかりしか考えていなかった。



屋敷には戻りたくないし、クラウスに飽きられないように、必死にしがみついていた気がする。


それに、私の方がクラウスに助けられてばかりだった。



そんな私が…自分の知らないところで、クラウスに影響を与えていたなんて…



「…….じゃあ、私といて…嫌じゃない?」



だって…クラウスと別れる時、“苦痛”って言われちゃったし…


あの時は私を引き離すために嘘をついた言葉…だって、信じたいけど……