クラウスは私の目元から手を退かしたかと思えば、急にふっと笑う。
え…?
急にどうしたの?
「…なんか、面白いことあった?」
「んー…いや、なんかアメリアと再会したばかりのことを思い出しちゃってさ…」
「え?」
「あの時もこうして…アメリアが逃げようとするところを俺が捕まえに行くみたいな感じで…あとは苛めてたりしたりね」
「……」
それは…あのマンションで過ごした日のことを話しているんだよね?
私はなんて言えばいいのだろうか…
「…….できれば、これからはずっと優しくしてほしいです」
「え、何言ってんの?俺は超優しいんだけど」
何が不満なの?というクラウスに私は微妙な反応をしてしまう。
優しいって…
いや、優しいところもあるけど…本当に優しかったら、人をそう簡単に苛めないと思う…
「なんでそんな微妙な反応なわけ?あ、苛めて欲しいわけ?」
しょうがないなぁ…と言うクラウスに私は全力で拒否する。
そんなの、全力でお断りするよ!


