捕えられた吸血鬼






「旦那にさ、この近くのケーキ屋の割引券を貰ったんだ。一緒に行かない?」




「え!?私もいいんですか?行きたいです!」



それはいつまでですか?と尋ねると、今週中までと返ってきた。



もうすぐ終わるじゃん!



「いつ行きますか?」



「私はいつでもいいんだけど…アメリアはちゃんと許可を貰わないとね。旦那様に」



にやにやと笑うカルーラさんに私は慌てて彼女の言葉を訂正する。



「だから…、クラウスとはそんな関係じゃないですってば!」



「だって、同じ屋根の下で暮らしているんでしょー?しかも三年も。何もないとは言わせないよー」



「本当に何もないです!一緒に暮らしているだけです!それに、結婚って恋人同士がするものでしょ?私たちはそんな関係じゃないですもん!」



確かに、クラウスとは今まで通り一緒に暮らしている。


だけど、そこにノーマンも加わっている。



何でもノーマンはクラウスの家に暮らす気満々だったみたいで、宿はとってないし、とったとしてもお金がもったいないし、今更家探すのも面倒臭いということで……



だから、小さい頃クラウスが使っていた部屋をノーマンの部屋にして、シンディさんが使っていた部屋を私とクラウスが使っている。