ーーー三年後。
「あら、アメリア。今から買い物?」
「カルーラさん!」
真昼間に買い物に出掛けようとしたら、近所に住むカルーラさんと会った。
カルーラさんとは、クラウスの家に住むようになって、一番最初に声をかけてくれた人物で、今ではかなり仲良しになった。
「そうです。今から買い物なんですけど…何だか今日は陽射しが眩しくて…」
「だったら夜に行けばいいじゃない。そんなに帽子を深く被っても辛い時は辛いだろうし」
「夜に行けばあまり品物ないし……カルーラさん、陽射しに強くて羨ましい…」
「そりゃあ人間だからね。まぁ…人間でも陽射しが眩しくて嫌な時もあるけど」
カルーラさんはくすくすと笑いながら、日陰がある方に誘導してくれる。
これで少しは楽になった…