「ねぇ…クラウス、ノーマン」
まだ言い合っている二人に呼び掛けた私は満面な笑みで言葉を発する。
「改めて、これからもよろしくお願いします」
そう言うと二人は互いの顔を見合わせた後、ふっと笑う。
「……ああ」
「こちらこそ」
クラウス、ノーマンとそれぞれ私の言葉に応え、二人はすっと私に手を差し出す。
私はそんな二人の手をとり、三人並んで暗い道を歩いて行く。
その間にクラウスは持っていた警棒を懐になおしたようだったけどね…
ーーーこれからはどう過ごしていくのか。
目先のことや遠い未来のことを想像しながら言う私。
その想像にのってくれて、更に想像を重ねて話すノーマン。
そんな私たちに呆れながらも話を聞いてくれるクラウス。
これから先の未来なんて、誰にもわからない。
一秒先のことだって…わからない。
だから私は後悔しないように…
そして…クラウスにも幸せと思ってもらえるように…
この街で…一生懸命生きて過ごしていきます。
クラウスの隣でーー…