捕えられた吸血鬼






「…クラウスが…褒めた…!?」



え、何か変なものを食った!?と失礼なことを言うノーマンにクラウスはイラッときたようで…



懐から警棒を取り出し、自分の掌にバシッバシッと叩く。



「一回痛い目にあいたいようだね…ノーマン?」



「怖っ!久々に怖っ!おま…っ、そんなもん出すな!」



「ノーマン、うるさい。今深夜だよ。近所迷惑だってわかってんの?」



「お前がそんなもん出すからだろ!」



二人でぎゃーぎゃーと言い合っている光景を見て、私は呆気にとられていたけど、ふっと笑いが込み上げてきた。



この光景はいつぶりだろうか。

クラウスのマンションにいた時は頻繁にあっていたけど……


でも……安心する。

ノーマンには悪いけど……変わりのない二人を見て、私…本当に戻ってきたんだと…実感するんだ。



まぁ…私も正直言って、クラウスの褒め言葉にはびっくりした。


だけどそれ以上に嬉しいんだ。


クラウスに買ってもらった白いワンピース。
着て来てよかった。