捕えられた吸血鬼






「俺の為に、ここまで来てくれてありがとう」



「クラウス…っ」



クラウスが……
あの、クラウスが…



“ありがとう”って…お礼を言ってくれた。



私はただクラウスから離れたくなくて、自分勝手に追いかけて、ここまで来ただけなのに…



本当は誰だって迷惑と思うはずなのに…



でも、クラウスがお礼を言ってくれた。
それだけで私は……とても、嬉しい。



嬉しすぎて、また涙が溢れてきた。




「アメリア、泣きすぎ」



「…っ、今日だけだもん…っ」



「嘘でしょ、それ」



クラウスの鋭い突っ込みを受けながら、私はこの状態から離れたくなくてクラウスの背中に腕をまわす。



そんな私にクラウスは私の背中を優しく叩いて慰めてくれる。