「まぁ…いっか…」
「….え?」
何が?と思っていると、クラウスは軽く両手を広げる。
「俺の負けだよ。降参。もう…追い払うことなんて、しない」
だから、仲直りしようか。というクラウスはほらと私の方に腕を伸ばす。
これは…つまり、クラウスの胸に飛び込んでいい…ってことだよね?
また、さっきみたいに止めない…よね?
あたふたしている私の行動が可笑しいのか、クラウスはくすりと笑う。
「来ないの?」
「…っ!」
その言葉に私は躊躇っていた気持ちが一気になくなり、勢いよくクラウスの胸に飛び込む。
クラウスはさっきみたいに倒れることはなく、しっかり私を受け止めてくれた。


