「クラウス…っ!」
「……え、」
私は堪らずにクラウスの名前を呼んで抱きつく。
クラウスは突然の出来事に対応できず、私を受け止められないまま、その場に倒される。
「……ってぇ…」
クラウスはどこか痛めたのか顔を歪めながらそう呟いていると、私はがばっと顔を上げてクラウスの顔を見る。
「クラウス…っ!」
「…は…?え…、アメリア…?」
クラウスは私の顔を見るなりにすごく吃驚して、信じられないような表情をしていた。
「なんで……っていうか、俺のこと…」
「クラウス、会いたかったよ…っ」
久々にクラウスの声を聞いた私は更に涙が溢れて、ぼろぼろと流しながらまた抱きつこうとしたけど、クラウスに阻止された。
「俺の話を聞け」
クラウスは若干怒りつつ、ゆっくり体を起こして私の顔を見る。
「一人だけ感動の再会しているところ悪いけど、どういうことか説明してくれる?あの日、セーファスに頼んで俺の記憶を消したはずだけど」
「……うん。ちゃんと記憶、なくなってたよ。さっきまでは」
私はこれまでの経緯をクラウスに話した。
私の記憶が戻ったこと。
お母様の能力。
そして、クラウスも知らなかったセーファスさんの能力の一部。
さっきまでの出来事を全てクラウスに話すと、クラウスはマジかよ…と頭に手を当てて溜息を吐いた。


