ーーーsideアメリア
「はい、着いたわよ」
お母様の能力で一瞬にして辿り着いた目的地。
ここが…クラウスが育った街…
キョロキョロと辺りを見渡していると、セーファス司令官はお母様に向かってにっこりと微笑む。
「さすがセリア。ちゃんと駅周辺に運んでくれるなんて」
「バカにしないでください。それよりも、時間はまだ大丈夫なんですか?」
「うん。ギリギリ間に合ったよ。もうすぐクラウスたちが乗っている列車が到着するよ」
セーファス司令官は駅の近くに設置されている時計の塔で時間を確認する。
私はというと、さっきのセーファス司令官の言葉に疑問を覚えた。
……今、クラウス“たち”って言わなかった?
クラウス以外にも誰かいるの?
「アメリア」
セーファス司令官は私の名前を呼び、手招きをする。
…?
なんだろう?
大人しくセーファス司令官の指示を従うと、彼からある物を渡される。
これって…


