捕えられた吸血鬼






それから暫くしてようやく辿り着いた目的地。



ノーマンと共に列車から降りて、駅のホームを少し歩いていると、ノーマンに呼ばれる。




「なぁ、クラウス」



「なに」



「…ずっと、気になっていたけど…アメリアはどうしたの?」



「……」



ノーマンはアメリアがどうなったか…詳しく知らない。



さすがのセーファスだって、ノーマンには話していないと思う。




「アメリアは……帰るべき場所に帰ったよ」



「…そっか」



それ以上ノーマンは何も言わなかった。


きっと、ノーマンは何となく気づいているのかもしれない。



アメリアがここにいない理由を…



まぁ…それ以上に追求してこないから、こっちとしては有難いけど…



「ノーマン。ここから少し歩くから、逸れたりしたら置いていくから」



「そこは待ってよ。っていうか、逸れるほど子供じゃない」



「どうだか…」



憎まれ口をたたきながら、前へと進む俺に後ろで何か言いながらついてくるノーマン。



きっと文句言っているのだろう。
でも、聞く気なんてない。面倒だし。



そう思いながら俺たちは駅を出た。