捕えられた吸血鬼






…なんて、ノーマンと言いながら俺は再び窓の外を眺める。



……ノーマン本人には直接言ってやらないけど、本当はすごく嬉しく思っている。



俺の人生は独りで終わるのかと…ずっと思っていたからね。


そう思って…毎日を過ごしてきたから。



「後悔、しないようにね」



「ほら、またマイナスな言葉。するわけないでしょ」



「お前は俺のオカンか」



「相棒だよ!」



相棒…ねぇ。
さっきも思ったけど、その言葉…全然しっくりこないから。



俺自身、無縁な単語だと思っていたし。


でも…もう、無縁じゃ…なくなるのか。
まだよく…わかんない、けど…




「ノーマン」



俺はノーマンに向かって手を差し出す。



不本意ながらも、これからはずっとあの街で過ごすんだ。



「これからもよろしくな。物好きのノーマン」



「一言多いよ」



そう言いながらもノーマンはにっと笑って、こちらこそとクラウスの手をとる。



さぁ…もうすぐあの街に着く。
懐かしい…故郷に。