そう思っていると、セーファス司令官は優しく私の頭を撫で、にっこりと微笑む。
「行き方を教えるよりも、手っ取り早い手段があるでしょ?」
「手っ取り早い手段?」
セーファス司令官はうん。と言ってお母様の方へ視線を向ける。
「……まさか、お兄様…はじめからそのつもりで…」
「その為の能力でしょ。それにセリアも可愛い娘の為なら協力するよね」
にこにこと笑うセーファス司令官にお母様はむすっとした表情で言葉を返す。
「そんなの…お兄様に言われなくても協力します」
「それは失礼しました」
と言いつつ、セーファス司令官は全く悪気なさそうで…
セーファス司令官はお母様から私へと視線を移す。
「ね?セリアの能力があれば、すぐにクラウスの元へ行けるでしょ」
「セーファス司令官…」
セーファス司令官は最初からお母様の能力を使うつもりで…
まさか…ここまで協力してくれるなんて…
「ありがとうございます…セーファス司令官、お母様」
あまりにも嬉しくて涙が溢れてきた。
そんな私にお母様は微笑み、セーファス司令官は頭を撫でてくれる。
「それじゃ、クラウスの元へ行こうか」
セリアよろしくね。とセーファス司令官の言葉にお母様は能力を使って、私たち三人はクラウスの元へ向かった。


