だって…まさか、クラウスが王都から出て行くとは思わなかった。
吸血鬼討伐隊を辞めるつもりだったなんて、思わなかった。
いつものように…依頼を受けて仕事をしているんだと思っていたから…
「クラウスにとって吸血鬼討伐隊に入ったのは復讐のため。だけど、それはとっくの昔に終わったこと。そして最近はセリアの依頼でアメリアに血の克服をさせることだったけど、それも先日終わった。クラウスにとってはもう思い残すことはなくて、残りの人生はあの街で過ごそうと思っているんだ」
セーファス司令官の言葉に涙が溢れでてきた。
……じゃあ、もう…クラウスに会えないってこと?
せっかく…記憶を取り戻せたのに…
また、クラウスと一緒にいられると思ったのに…
どうしてクラウスは…私から遠ざかっていくの…


